OTのひとりごと

作業療法士10年目突入しました。

あっという間の月曜日

楽しい土日はあっという間に過ぎ去って、またしても月曜日とお付き合い。

 

 

医療関係者のあれこれを眺めてたら流れてきた。

『中動態は医療にどんな可能性を開くのか』

http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03230_04

 

たまたまこの本の広告を、日中オフィスでも目にしていたものだから、つい惹かれて記事を読んでしまった。

 

この記事を読んでも中動態が何なのかさっぱり見えてこない、けれど。

医療現場のそこかしこで感じる「目に見えない強制力」

「これをしないと、(悪い風に)こうなってしまうから、してみませんか、したほうがいい、しましょう」

 

そんな言い方を、言い回しを良く聞くし、そんな言葉の使い方を私自身もしていて、昔新人の頃担当していた方に

「君はよく脅しをかけてくるね」

と笑い混じりに言われて、その時は意味がわからなかったのだけれど。

 

今なら、「脅し」の意味も分かる。

 

そういう消極的な自己選択から脱却する、脱却できる可能性、とやらが中動態にはある……のか???

 

 

今日はここまで。

 

飲み明かす金曜日

今日は久しぶりに朝まで飲み明かし。

 

毒にも薬にもならないならない話をしながら1軒目、2軒目、3軒目…

 

話の中で「いつからが余生か」みたいな話になって少し印象的だったのが、

飲み相手が「絶対早死にすると思ってたから20越えて生きてると思ってなくて25.6くらいまではどうしようか途方に暮れてたけど最近は振り切って余生だと思って過ごしてる」という一言。

 

意外な人生観にびっくりして、同時になるほど、と思いつつ。

 

余生の始まりって具体的にくくれるものではないだろうけど、そういうのもあるのか、と。

自分自身が人生に満足したときが余生の始まりなのか、あるいは社会的な繋がりが希薄になり始めた時がそうなのか、内的と外的どちらの要因が大きいものなのだろうなーとぼんやり思うなど。

 

 

今日はここまで。

リフレッシュ木曜日

今日のお客様も室内で軽い脱水症状起こしてた。

 

総務省消防庁から出ている熱中症情報

http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html

 

去年の同じ時期と比べると、今年は救急搬送された方が微増(100人単位が微なのかは不明だけど)、なのかな。

雨は降らず、曇り空の日が続いているけど、何せ湿度が高いのがよろしくない。

 

高齢者は特に「暑いな」と思っても「じゃあ何か飲もう」って結びつかないから、自己対処が難しい。

 

手足も火照ってるし、肌の水分もカピカピ(いわゆる、ツルゴール低下してる状態)。

リハビリどころじゃないね、ってことでクーリングしながら冷やしたゼリー食べてもらって。

よっぽど暑かったのか、最初の2〜3口を食べるスピードの速いこと…

 

ゼリー50cc完食してひと息はつけたようだけど、そういえばこの方、先週も軽く脱水起こしかけていたのだった…

 

とりあえずご本人に「暑い」って自覚はあるようなので、扇子の用意を付き添いの方に依頼して、あとは本当はもう少し薄手のパジャマのほうがいいような…

 

体調が整っていてこそ、+αのリハビリができるので、この辺の環境調整がすごく大事だと個人的には感じる。

 

来週は少しは涼めていると良いのだけど。

 

 

今日はここまで。

 

鬱々水曜日

焼肉のタレで味付けした野菜炒めって、なんであんなに美味しいんだろう、ずるい。

 

少し前から、自費リハの指名依頼がきているので、メールでやり取りをさせてもらってる。

 

「どんなリハビリをしてくれますか?」

「どうやったら来てもらえますか?」

 

指名をいただくのは、当たり前だけどとても嬉しい。

でも、指名依頼をしてくれる方が「自費リハ」が何か分かった上で依頼してくれることはほぼ9割9分ないので、公的保険と保険外(自費)の違いについて説明することにしている。

普段は公費負担でほとんどが賄われているから、リハビリもそれ以外の医療も「体のトラブル¥3,000」くらいのお手軽感覚なのだろうけど、それがいざ自費で、負担割合10割近くで、となると割高感は絶対に感じると思う。

だから制度上のことと、料金については必ず伝える。

指名は嬉しいけれど、回数重視なら私を指名するよりも、公的サービスに依頼するほうが良い場合もある。(担当はくじ引き的な当たり外れにならざるを得ないけど、それでもよっぽどのことにはなりにくい)

その方の価値観を、その方の目標と、達成のための優先順位の整理。

メールで相談を受ける分には(直接的なリハビリ内容の相談は除く)、無償って決めているから、こういうやり取りで、依頼主の方の考えが整理されて、より良い選択ができるならそのほうがいい。

 

昨今は訪問リハを扱う民間の事業所も爆増しているから、そこ以外の隙間の部分、例えば復職支援や外出支援をメインに今後は関わっていきたいので。

介護漬けにしない、リハビリ漬けにしないために、まずはちゃんと相談窓口になれるような立ち位置で動けたら良いなーと思うこの頃。

 

今日はここまで。

 

少し復活する火曜日

先週の介護予防の件について担当看護師さんと打合せ。

 

コンセプトの再確認。

進行上の優先順位の再確認。

そのためのフィードバックの軸を固めること。

 

1対多数の関わりは、私にとってはまだまだ未知のことも多くて。

訪問リハで当たり前だったことも、(話し合いの焦点は同じでも)実行に移す段取りはやっぱり勝手が違う。

それから弊社独自( )みたいな風潮もすごくあるし。

 

あぁ、組織ってなんて面倒

 

って気持ち半分と

 

新しいことは楽しい!面白い!

 

って気持ちが浮き沈みを繰り返しているような。

 

 

正直を言えば、やっぱり自分にはこういう大所帯は向いてないなーと心底思う。

平たく言えば息抜きしづらい。

呼吸ができなくて毎日窒息しそうだ。

 

週1回の別会社で契約してる自費リハや有志で取り組んでる企画がなければバランスなんてとっくに崩壊してると思う。

 

いわゆる病院や組織が苦手で、こういう働き方をしてる作業療法士もきっと少なくないのでは。

そうだといいなぁ。

 

類友なのか、周りのセラピストは似たような人種が多いから不思議に思うことそんなになかったけれど、大所帯に仮住まいしてみると、つくづく自分が浮いてるのを思い知らされる。

 

 

今日はここまで。

寝不足の月曜日

いろいろ考えていたら眠れなくなってしまって朝もはよからサンドイッチとか作った。

 

今日はいつも担当している方を通じてご縁のあった方とメールのやり取り。

作業療法士、という仕事もまだまだ世間での認知度は低くて、幅広すぎて、

「どんなリハビリをやってくれるんですか?」

という質問を受けることが多い気がする。

 

毎回返すのは、

「リハビリするのは、その方自身であって、私はそのサポート役です、そのための資格です」

ということ。

 

世間では「リハビリ」って言葉が一人歩きしすぎて、マッサージとどう違うのかとか、痛くないようにやってください、とかとかとか。

壁ドンの意味合いがいわゆるネットスラング?としての意味とは途中から変わってしまったように、リハビリって言葉も違う意味で使われてる、と感じる。

 

「re-habilis」

再びー適応する

 

適応させる、じゃないんだよね。

適応する。

受動態じゃなくて、能動態の言葉なんだよね。

 

突然心身の病気や怪我に陥って、右も左もわからない状況下での道標を照らす、選択肢を示す。

そのためのツールとしていわゆるマッサージやそのほかの色んな手技「も」使う。

 

そういうことをきちんと伝えるところから始めないと、最初にボタンを掛け違うとそのままだな、と思う。

 

なので、

「私にリハビリしてもらう」

のではなくて、

「あなたのリハビリを私がサポートする」

のだと伝えてる。

 

それを伝えてから、そのあとは本当に千差万別十人十色。

色んなことの組み合わせ。

でも、コンセプトを見誤らないなら、お互いにとっての最善の擦り合わせはしやすいので。

 

 

 

今日はここまで。