OTのひとりごと

作業療法士10年目突入しました。

ポケットセラピスト業務委託約款について

期待していたサービスなだけに、約款見てガッカリしたので言わせてもらう。

 

前々からセラピスト界隈ではFBで小耳に挟んでいた、ポケットセラピストが正規スタートしたらしい(https://pocket-therapist.jp/

病気になってからでは遅いから、やはりいかに予防していくか、という最近の流れにも沿っていることだし、「治療する」のではなく、「対処法を知ってもらい、セルフケアしていく」という観点は個人的に好みだったので、楽しみにしていた。

 

で、このポケットセラピストのセラピスト向けに人材登録しませんか、という話が流れてきたのが木曜日(FBの参加してるグループ『産業理学療法研究会』に仮登録案内が流れてきた)

 

とりあえず仮登録しないと、約款等本登録のための情報提示がされないとのことで、仮登録してみた。

翌日朝に本登録案内が届いて、本来はその日中に本登録すれば、何やら諸々の特典もあったのだけど、所用でタイミングを逃してちゃんと内容できたのは今朝方。

 

で、肝心の本登録案内の中身。

ガバガバ。

まず業務委託約款。

業務内容は、ある程度のAIカウンセリングを経ての個別チャットでのアドバイザー業務なんだけども。

▼報酬

1ユーザーあたり¥1,500/月

知財

業務遂行過程で生じたノウハウ、技術情報は全て会社側に帰属

▼サービス内容の変更

会社側の都合で勝手に変更OK

 

知財はまあごく当然といえば当然だけど、業務内容も、24時間以内に個別チャット返信が義務付けられている割に、チャット時間の上限はなし。

その上で、各セラピストが自身のスキルとして積み上げてきたものをチャット内情報として還元すればするほど会社側の技術利益ないし情報利益として抜き取られて、挙げ句の果てにサービス内容についての決定権も裁量権も抜き取られかねないような。

ちなみに登録にあたって国家資格免許証の提出等は特に求められていない。

もしかしたら本登録用のアンケート代わりになっているGoogleフォームでその辺の本人確認するのかもしれないけど、もしそうだとしたらそれはそれで怖い。

Googleフォームに応えて、自己紹介用の音源作成提出で本登録完了。

 

本気か。

 

新しい試みなのだから、それはそういうものなのかもしれないけれど、性善説で回っているであろう医療・介護業界につけ込みすぎじゃないかと思ってしまった。

 

なお、本登録の要項見て気づいたのだけど、私は作業療法士なので、そもそも申込資格を満たしていないようだった。

 

このポケットセラピストの登録資格条件として現在設定されているのは理学療法士のみ。柔道整復師その他コメディカルは非該当。

理学療法士でなければ腰について満足な個別アドバイザー足り得ない、というのであれば、もう少し登録者への還元率増やして良いのではないでしょうか。